◇2012年パラリンピック・ロンドン大会女子ゴールボール決勝(9月7日、オリンピックパーク・ハンドボールアリーナ)

 1次リーグ2位から強豪を連破して決勝に進出した日本は、前回大会銀メダルの中国と対戦。前半3分、安達阿記子のゴールで待望の先制点を奪った。その後は優勝候補の猛攻にあったが、小宮正江主将らが好守備を連発。1点を守りきって初の金メダルに輝き、表彰式で君が代を聞いた。

 ゴールボールは、視覚障がい者が争うパラリンピック特有の競技。3人1組となってアイマスクを着用、バレーボールと同じ大きさのコートで鈴入りのボールを転がすように投げ、ゴール数を競う。日本は徹底して相手を研究し、中国の得意の得点パターンを分析。文字通り体を張った守りで頂点に立った。これまで苦戦を続けてきた日本のパラリンピック団体球技にとっても、初めての金メダル獲得となった。

(2015年03月18日東京本社版掲載)