ベラルーシのルカシェンコ大統領は20日までに、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のフリースタイルスキー男子エアリアルで、自国代表の2014年ソチ冬季五輪金メダルのアントン・クシニルが決勝に進出できなかった採点に激怒し、外務省職員らを通じ、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長に抗議の電報を送らせたと明らかにした。

 タス通信によると、ルカシェンコ氏はスイス人、ロシア人、中国人の審判が自国選手に有利になるように、クシニルに不当な採点をしたと主張。抗議に在韓国大使館も動員した。

 「欧州最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ氏はベラルーシのオリンピック委員会会長も務める。五輪4大会連続出場のクシニルはベラルーシで五輪2連覇が期待されていた。

 男子エアリアルではウクライナのオレクサンドル・アブラメンコが金メダルを獲得した。