G大阪が敵地で広島に競り勝ち、1試合少ないながらも3位に浮上した。

 後半15分、DF岩下からの折り返しをFWリンスが頭で決めて、今季初得点。貴重な決勝点をたたき出した。

 守備陣の負傷者が続出し、センターバックのDF丹羽が右サイドバックで出場。故障中の岩下も強行出場を果たすなど、厳しい状況だったが無失点で乗り切った。

 長谷川健太監督は「丹羽も不慣れなポジションで、相手のスピードを殺してくれた。(右サイドハーフの)阿部もよく(キーマンの)柏をよく抑えてくれた」。丹羽も「後半は、阿部ちゃんとよく話し合っていい感じに対応できたと思う」。

 無得点ながらも好機を演出したエースFW宇佐美は、2トップを組んだリンスとのコンビネーションに「試合前に『自由に動いていい』と話した。リンスとも絡めるようになればチームとして伸びしろになると思う」と、新たな可能性を感じていた。