今夏マインツへ移籍が決まった武藤嘉紀(22)が所属する東京が、オーストラリアリーグMVPのFWネイサン・バーンズ(27=ウェリントン)の獲得に乗り出していることが30日、分かった。

 同国サッカー関係者が「東京から話がきていることは聞いている」と明かした。

 同国代表で今年1月に地元開催のアジア杯初優勝メンバー。今月に終えたリーグ戦では13得点決めたアタッカーの調査に入っている。アジアの複数クラブがすでに食指を伸ばしており、今後正式オファーに発展すれば争奪戦となる。第2ステージ(S)を見据え、情報を精査しながら慎重に話を進めていく。

 同選手はスピードに乗ったプレーが得意で、得点力もあるのが特徴。おもにサイドアタッカーとして持ち味を発揮する。1トップでの起用も可能で、決定力に加えてチャンスメークもできる。武藤と共通点が多く、カウンター重視の東京の攻撃スタイルにマッチする要素を兼ね備えている。また、ギリシャのAEKアテネやKリーグの仁川でもプレーし外国での経験も豊富な27歳。年齢的にも脂が乗り成熟した時期を迎えている。