広島MFミキッチ(36)が2試合ぶり勝利に導いた。0-0の後半11分、左足で上げた右クロスが、左ポストに直撃。そのままゴールへ吸いこまれた。「いつも練習している形だった。相手GKを惑わして流し込める理想の形」と笑った。

 頭脳で勝利した。分析の結果、相手の守備が厳しいことが分かった。どう立ち向かうか考え、練習していた。「(右サイドで)右足を封じられた中で、左足でゴールに向かうボールを蹴るようにしていた。丁寧に蹴るのが大事」。この日のゴールはまさにその形だった。

 森保一監督(47)は「1-0で勝てたのは大きい。勝ち点3を取って、何としてでも上位に食らいついていく、前に進んでいく、というしぶとさ、魂を見せた」と興奮気味にたたえた。チームは暫定4位に浮上した。