俳優西島秀俊(43)らが出演するサッカーくじ「10億円ビッグ」に、過激派「イスラム国」とみられるグループによる人質事件を連想させる人名やせりふが含まれていたとして、くじを運営する日本スポーツ振興センター(JSC)が28日から順次放送を取りやめたことが30日、分かった。

 JSCによるとCMには、人質となっている後藤健二さんと同じ読みの「五島(ごとう)」という人物が登場するなど、事件を連想させる言葉が入っていたため打ち切りを決めた。

 CMでは西島の「どうでもいいですよ。俺の人生に関係しますか。しませんよね(中略)五島」とのせりふがあり、インターネットの書き込みなどで指摘されていたという。

 担当者は「視聴者が勘違いしないよう、現状を鑑みた」と説明した。今後のシリーズにおいても「五島」を登場させるか否かを含め検討していく。

 なお、「五島」の言葉が入っていない新聞広告やポスターなどは、取りやめない。くじは31日午後7時まで販売する。