<全日本実業団対抗女子駅伝>◇16日◇宮城県松島町中央公民館前~仙台市陸上競技場(6区間42・195キロ)

 ユニバーサルエンターテインメント(東日本)が1区から1位を守り、最後は独走で初優勝を飾った。記録は2時間17分35秒だった。

 2位から5位は混戦。

 2位デンソー2時間18分27秒、3位第一生命2時間18分29秒、4位ワコール2時間18分32秒、5位豊田自動織機2時間18分41秒だった。

 6位天満屋、7位大塚製薬、8位しまむら、9位パナソニック、10位積水化学。

 11位三井住友海上、12位京セラ、13位資生堂、14位スターツ、15位エディオン、16位キヤノンAC九州、17位ノーリツ、18位四国電力、19位ダイハツ、20位新潟アルビレックスRC。

 21位九電工、22位十八銀行、23位日立、24位ホクレン、25位シスメックス、26位ヤマダ電機、27位愛知電機、28位小島プレス、29位日本ケミコン。

 ※記録は速報値<1区=7キロ>

 青空の下、号砲が鳴った。選手が元気に一斉スタートした。

 ユニバーサルエンターテインメントの青山瑠衣が立ち上がりは集団を引っ張った。第一生命の田中智美も積極的に先頭に出る。

 4キロをすぎて集団が縦長になった。

 6キロ手前で青山が先頭に立った。最後は青山が、スターツ土井友里永との競り合いを制し、1位でタスキをつないだ。22分12秒の区間新の力走だった。

 通過順位は1位ユニバーサルエンターテインメント、2位スターツ、3位第一生命、4位しまむら、5位天満屋。<2区=3・9キロ>

 1位でタスキを受けたユニバーサルエンターテインメントの中村萌乃が、快調にピッチを刻んだ。中村の勢いは衰えず、先頭でタスキを渡した。

 通過順位は34分16秒で1位ユニバーサルエンターテインメント、11秒差で2位第一生命、3位デンソー、4位積水化学、5位九電工。<3区=10・9キロ>

 ユニバーサルエンターテインメントはエースの新谷仁美が悠々と先頭を走る。3キロ通過は9分18秒と後続との差を広げた。

 ワコール福士加代子も11位から猛然と追い上げを見せた。5キロをすぎて9人抜きの2位に順位を上げる爆走を見せた。

 先頭の新谷は強い向かい風に顔をしかめる場面も出てきた。2位福士がひたひたと約40秒差に迫ってきた。福士は3位積水化学の清水裕子とデッドヒートだ。

 10位でタスキを受けた渋井陽子も必死の走りを見せた。

 新谷はトップをキープして1時間9分47秒でタスキを渡した。1位と35秒差で2位ワコール、同38秒差で3位積水化学。4位豊田自動織機、5位第一生命。

 花の3区、区間賞は福士で35分4秒、区間2位は新谷で35分31秒。渋井は区間12位の36分55秒で、チーム順位の10位をキープするにとどまった。<4区=3・6キロ>

 先頭のユニバーサルエンターテインメントはフェリスタ・ワンジュグが快調に走った。トップを維持して総合タイム1時間21分16秒で那須川瑞穂にタスキを渡した。

 2位はラストで豊田自動織機のワイナイナ・ムルギがワコールをかわし、トップと1分31秒差。

 そこから1秒遅れで3位ワコール、4位第一生命、5位デンソー。

 シスメックス5区の野口みずきは27位でタスキを受け取った。<5区=10キロ>

 1位のユニバーサルエンターテインメント那須川瑞穂は快調に飛ばした。豊田自動織機の沼田未知、ワコールの高藤千紘は並走の競り合いが続いた。

 先頭の那須川は笑顔でタスキを渡した。総合タイムは1時間55分4秒。

 2位はラストでワコール高藤が豊田自動織機の沼田をかわし、先頭から1分34秒遅れ。3秒差で3位は豊田自動織機。4位は第一生命、5位はデンソー。

 シスメックス野口みずきは区間12位の走りで2つ順位を上げ、25位でタスキをつないだ。

 5区の区間賞は重友梨佐(天満屋)で33分23秒だった。<6区=6・795キロ>

 トップのユニバーサルエンターテインメントのアンカー永尾薫は力強い走りを見せた。ゴールの競技場手前の道路で一瞬、曲がる方向を間違えそうになったが、事なきを得た。最後は両手を挙げてフィニッシュテープを切った。

 区間賞はデンソー石橋麻衣で20分48秒だった。