石川遼(17=パナソニック)が「週替わりスイング」で因縁の大会に挑む。中日クラウンズは30日から愛知・名古屋GC和合C(6531ヤード、パー70)で開幕。前週のつるやオープンで予選落ちした石川は27日、コース入りした。前日まで2日間連続でドライバーの特打を行い、頭を軸にする新打法に開眼したという。スイングの試行錯誤が続く中、難易度が高くなった名物の370ヤードの1番パー4で、果敢に1オンを狙うと予告した。
午後から9ホールを回った練習ラウンドで、石川は父勝美さんと入念にスイングをチェックしていた。「今はスイングが週替わり。悪い意味じゃなくて、もう少し良くしていかないと」。試行錯誤中のスイングから放たれるボールは、曲がるなど安定感を欠いたが、前向きだった。
前週のつるやオープンで予選落ちした悔しさを胸に、2日間連続でひたすら打ち込んだ。アイアンはほとんど打たず、「どうしても体重移動で下半身が動かない時がある」とドライバーだけを1日400球。「やっと思い付いた」と、向上の兆しをつかんだという。
従来との違いは背骨ではなく頭をスイングの軸にすること。「頭は体の中で一番重いし、軸にすることで下半身が安定し回転しやすくなる。ヘッドスピードも速くなる」。頭が動くことによって下半身が動かないと分析し「今は1歩も進んでいないが、このトーナメントを通して1歩ずつ進めれば」と話した。
スイングは調整中でも名物の1番パー4では果敢に1オンに挑む。左ドッグレッグの1番(370ヤード)の直線距離は320ヤード~340ヤード。今大会はグリーン手前にバンカーが新設され、06年に1オンに成功した鈴木亨が「ちょうど落としどころにバンカーがある。キャリーで300メートルくらいあれば」と話すほど難易度は高くなった。それでも石川は「狙っていくのはピン。1日でも1オンできれば」と攻めるつもりだ。
昨年の大会では初日にバックスイングが枝にあたり、枯れ葉が落ちて、あわや失格という騒動があった。2日目は尾崎将をマークミスで失格にしてしまい、自身も予選落ち。そこから4戦連続予選落ちが続いた。「苦い思い出はないと言ったらうそになる」という因縁の大会に「自分の力量以上を求めても仕方ない」。スイングの試行錯誤を続けながら、今できることを出しきる決意だ。【阿部健吾】

