石川遼(17=パナソニック)が「空手打法」に開眼!?

 今季国内メジャー初戦のUBS日本ツアー選手権は、4日に茨城・宍戸ヒルズCC(7280ヤード、パー71)で開幕する。石川は3日の練習ラウンドで、空手の正拳突きの動きを取り入れたアドレスを試した。左脇が締まり、スイング時に体のブレが少なくなる効果があるという。初出場した昨年に比べ、ドライバーショットの飛距離の伸びも実感。17歳の柔軟な発想力で、史上最年少でのメジャー初制覇を狙う。

 石川はアドレスに入る前、奇妙な動きを繰り返した。左手でクラブのグリップを握って、手の甲を上に向け、クラブを自分の前に水平になるように持つ。さらに、クラブを握った拳を、親指が上になるように反時計回りに回した。それから右手を添え、手前に引くようにしながら、クラブを下ろしてアドレスに入った。

 石川

 今週は脇を締めるのを注意している。空手で正拳突きをするときに脇が締まる動きと同じ。自分だけの感覚で100人が100人分かるものではないけど、コツがつかめてきた。

 脇が開くと、ダウンスイングがぶれ、インパクト時に体が締まらず軸がぶれるという。マスターズ前にスイング改造にかかわったマイク小西氏に動作を教わり、尾崎将司にも左脇を締める重要さを説かれた。先週の三菱ダイヤモンド杯では、ドライバーが大きく曲がり30位に終わっただけに、柔軟な発想で課題の修正に取り組み始めた。

 スイングは修正中も、ドライバーの飛距離は成長を感じている。8番パー4の第1打では、昨年は届かなかった305ヤード先のフェアウエー右バンカーにボールが入るなど、飛距離が伸び、攻め方を変更しなければならなくなった。加藤大幸キャディー(25)も「昨年はキャリーで280ヤード以下。今年は285ヤードは出ている」と話す。

 昨年は予選落ちに終わった大会で「自分が爆発的なスコアが1回でも出ればチャンスはある」。空手を取り入れた新アドレスで、初の国内メジャータイトルを奪いにいく。【阿部健吾】