【チャスカ(米ミネソタ州)6日(日本時間7日)=阿部健吾】石川遼(17=パナソニック)が目の肥えたファンを振り向かせる。13日開幕の全米プロ選手権(ヘーゼルティン・ナショナルGC)出場のため、ミネアポリスに到着。開催地のミネソタ州は米国で最もゴルフ人口が多いとされ、知識豊富なファンが多い。積極的なゴルフでギャラリーの心をつかむことができれば、メジャー初予選突破へ大きな後押しを得ることになる。

 ミネアポリスに降り立った石川の表情が、一気に引き締まった。ミネソタ州が全米一ゴルフが盛んだと報道陣から聞くと「ほんとですか!

 そういう土地では、僕のプレーは見透かされてしまう気がする。でも、振り向いてもらえるようなプレーをしたいですね!」。現地での「ファン獲得」を堂々宣言した。

 全米プロ開催地のミネソタ州は、米国で最もゴルフ人口が多いと言われ、州民1人当たりのゴルフ場数は全米2位。1位はアリゾナ州だが「冬の間、雪でゴルフができないミネソタ人が大挙して出掛けるから」というジョークもあるほどだ。571のコースがあり、約90%がパブリックコースという「ゴルフ天国」。96年米ツアー賞金王のトム・レーマンの出身地でもある。

 当然、ファンの目は肥えている。ゴルフ普及目的の非営利団体「エクスプローラー・ミネソタ・ゴルフ」のエド・ヘイル専務理事(43)は「どんなショットが素晴らしいか知っている人が多い。スタープレーヤーだけでなく、いいプレーをした選手には大きな声があがります」と説明。今コースには600ヤードを超えるパー5が3つあるが「積極的に2オンを狙っていくような姿勢があれば、一気にファンを引きつけるはず」と分析した。

 同時に大会史上最年少(17歳11カ月)での出場も「強み」になる。ミネソタは教育熱心な州としても知られ、ジュニアゴルファー育成にも積極的。水曜はジュニア専用になるコースがあるほどで、同氏は「自分の子供と同じような年齢の選手が頑張っていれば、親たちは自然と目がいくでしょう」と続けた。

 石川はこの日、約11時間のフライトを終え、現地時間の午前11時過ぎに空港到着。その後ホテルで昼食を取り、隣接するテニスコート、ビーチバレー場で約2時間汗を流した。「内容濃い試合にするために、72ホール回ってみたい」と、メジャー3戦目での予選初突破がまずは目標。そのためには、「ゴルフ天国」のファンの心をつかむことが、何よりの近道となる。