<男子ゴルフ:三井住友VISA太平洋マスターズ>◇3日目◇14日◇静岡・太平洋C御殿場C(7246ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 石川遼(18=パナソニック)が鬼門の第3ラウンド(R)で耐え、賞金ランク1位奪回に前進した。最近3週連続で伸び悩んだ第3Rでパットに苦しみ、池ポチャに見舞われながら、13ホール終了時でスコアを2つ伸ばして通算7アンダー。15ホール消化の賞金1位池田勇太(23)は、同2アンダーに後退した。石川は「首位」に5打差で逆転Vにも望みをつないだ。この日は悪天候によって競技開始が遅れ、日没サスペンデッドで63選手中、54人が未ホールアウト。最終日は第3Rの残りと最終Rを行う。

 暗闇に包まれた練習グリーンで、石川はただ1人、黙々とパッティングを繰り返した。日没サスペンデッドにより第3ラウンドは9人しかホールアウトできず終了。他の選手が帰路に就く中、「インパクト時のフェースの角度を修正した。今日は練習のようなストロークができなかったから」と孤独な居残り練習を続けた。

 大雨と風で開始は2時間50分遅れた。開始の10番では2メートルのバーディーパットを外す。その後も、パットが微妙に入らず6連続パーとリズムがつかめない。16、18番でバーディーを取った後も、後半の2番で第1打を池に落としてボギー。それでも、続く3番ではバーディーを取り返し、第3ラウンドの13ホール終了時点で、スコアを2つ伸ばした。

 3週前のブリヂストンオープンから第3ラウンドでスコアを伸ばせず、優勝争いから後れを取るケースが続いた。本人も前日から「鬼門」と警戒していたこの日は、朝8時30分に会場入りし、同9時から30分間、普段より入念にストレッチを敢行。その後、大雨と風でスタート時間が遅れることが判明した。「座ってるだけでは集中できない」と、まだ雨の残る練習グリーンに一番乗り。悪い流れを断ち切るために必死だった。

 鬼門はまだ5ホール残ってはいるが、スコアは伸ばした。一方で、約60万円差で追う賞金ランクトップの池田はスコアを2つ落として選手全体の42番手。5打差をつけ、約3週間ぶりの同ランク首位奪回は目前だ。選手全体で1番手の今野にも5打差。「まだ絶望的な位置ではない。第3ラウンドの残り5ホールで2ケタアンダーに伸ばして、最終ラウンドで優勝争いしたい」。鬼門に耐えた集中力を最後まで保つことができれば、それも可能だ。【田口潤】