【バンコク7日=田口潤】石川遼(18=パナソニック)が「ごめんね禁止令」を発令した。今年初戦となるアジア欧州対抗戦「ロイヤル・トロフィー」は8日、バンコク・アマタ・スプリングCCで開幕する。石川はコンビを組む小田孔明(31)に、ミスしても謝らないように提案。マイナス思考に陥るのを防ぐためで、プロアマ通じて初の団体戦出場という先輩に、自らの経験からアドバイスを送った。
2人の間では、人気お笑いコンビ、U字工事の「ごめんね、ごめんね~」はNGワードになる。プロアマ戦のあったこの日、石川は、コンビを組む小田に対して「ミスをしても『申し訳ない』『悪い』との気持ちを持たないでください」と伝えたことを明かした。
普通のツアー競技や個人戦なら、ミスは自分の責任として解決できる。だが、2人1組で戦う団体戦は違う。「2人で1人との気持ちで戦っていかないといけない」と石川。ミスをしてパートナーに迷惑を掛けたと思えば、消極的な気持ちになる。マイナス思考に陥り、プレーにも悪影響が出るため、「謝罪禁止」の方針を確認し合った。
経験を糧にした。昨年の今大会は2分け1敗。ミスショット時は、パートナーだった谷口徹に「申し訳ない」との気持ちがうまれ、自分のゴルフを見失った。だが、昨年10月には世界選抜の一員としてプレジデンツ杯でウッズら米国選抜と対戦。「団体戦ではミスをいちいち謝っても仕方ない」と気持ちの切り替えの大切さを学んだ。
世界的な不況の影響もあり、今大会の存続は決して安泰ではない。昨年暮れにはタイのゴルフ観光親善大使に就任しただけに、危機感も責任感もある。「エキサイティングな試合をして、多くの人に感動を与えたい」。アジアチームでは世界ランクトップのリーダー。連覇に向けて、いよいよ気持ちも高まってきた。

