<男子ゴルフ:フジサンケイクラシック>◇初日◇2日◇山梨・富士桜CC(7405ヤード、パー71)◇賞金総額1億1000万円(優勝2200万円)
石川遼(18=パナソニック)が1イーグル、6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの66で今季初の初日単独首位に立った。前半の11番の第1打は、傾斜をうまく利用し、自己最長373ヤードをマーク。ビッグドライブの初バーディーで勢いに乗ると、15番ではイーグル、16番ではあと10センチでホールインワンのミラクルショットでバーディーを奪って首位に立った。アウトの中盤にスコアを崩したが、最終9番も10メートルのバーディーをねじ込み、単独首位に再浮上。自身初の連覇へ最高のスタートを切った。
壮大な富士山が見下ろすコースで、石川が自己最長のビッグドライブを披露した。前半の11番パー4。ドライバーで放った第1打は、280ヤード付近の傾斜面に跳ね返ると勢いよく転がっていった。到達地点は373ヤード。「自己最長だと思います。傾斜でしたけど、いいショットを打つと、いいキックも生まれる」。同組で約100ヤード置いていかれた谷原も「あれはすごかった」と驚くしかなかった。
この日から導入したウオームアップの成果が出た。シャドースイングのインパクト時点で、前方から仲田健トレーナー(41)に体を強く押してもらった。大リーグ・エンゼルスの松井秀喜外野手らも過去取り入れた、PNF(神経筋促通法)の一種。仲田トレーナーは「回転軸のぶれを防ぐなど、理想のスイングを脳神経に教え込むことが狙い」と説明。スタート前からのいいイメージが、ビッグドライブの大きな要因になった。
ビッグドライブによる初バーディーで、ビッグウエーブも呼び込んだ。15番パー5ではイーグルを奪取。ギャラリーの携帯電話の話し声で1度スイングを止めながらも集中力を乱さず、2オンに成功した。16番パー3では、あと10センチでホールインワンのスーパーショットでバーディーを奪い、首位に躍り出た。後半のアウトでは5番ボギー、7番ダブルボギーと首位陥落のピンチを迎えたが、攻めの姿勢は失わない。最終9番では10メートルのバーディーパットが残る。掲示板で首位タイにいることをしっかり確認し、単独首位を狙った。ロングパットを沈めると、ウッズばりのガッツポーズで、ギャラリーの歓声を受けた。
昨年制した今大会はアマ時代から4度目の出場になる。過去20位以下はなく、コースとの相性は抜群。宿泊先も車で5分と、まさにホームコースの感覚でプレーができている。
石川
コースにはいい思い出しか残っていない。常に攻める意識を持っていれば、コースの神様が待っていてくれる。今週のテーマは自然体でプレー、積極性を失わない、躍動的なスイングの3つです。
ビッグドライブ、もう少しでホールインワンなど魅せるゴルフで今季初の初日単独首位。初の連覇が早くも現実味を帯びてきた。【田口潤】

