石川遼(20=パナソニック)が5日、新潟県のゴールド越後湯沢CCで強行日程での雪山合宿を開始した。初日からさっそく下半身強化のため、特設コースでのクロスカントリースキーを敢行。「15キロ以上」という走り込みで体をいじめ抜いた。1月のファーマーズ・インシュランス・オープンでは半年にわたるスイング改造が実を結び、13位に入ったが、まったく満足せず。10日に再渡米するまでの時間も惜しんで体をつくり直し、目標とする4月のマスターズでの優勝争いに向け、さらなるレベルアップを図る。
美しい白銀の世界に、突如としてピリピリとした緊張感が走った。5日昼。新潟県内の特設コースに到着した石川は、真剣な表情で周回コースを滑り出した。「15キロ以上は走ったかな。ゴルフの練習のために来ていますから。ゴルフの練習中に妥協をすることはありません」。ドライビングレンジでフォームを確認する時と同じように、スキー板を踏みしめる際の重心移動を入念に確認した。
「人間、バランスが偏っていくんですね。うまく体重を乗せられない方の足が出てくる」。1月のファーマーズ・インシュランス・オープンでは、最終日に残り30ヤード以上からピンを狙ったショットの精度が、出場選手中1位になった。課題だったドライバーも飛距離、精度ともに申し分なかったが、本人だけは「まったく理想とは程遠い」と修正の余地を感じていた。
既にスイングの修正には着手している。米国から1日早朝5時に帰国したが、12時間のフライトの疲れもお構いなしに練習場に直行し、打ち込みを行って同行スタッフを驚かせた。さらに下半身強化とバランス感覚補強を行うため、再渡米しての次戦ノーザントラスト・オープンまで10日と、日程的に厳しいとみられていた雪山特訓も、例年通りの実施を決めた。
「体は1日でボロボロ。いつも使わない筋肉も使う。日程的に厳しい中でも、この練習を詰め込んでよかった」と石川。雪山合宿でいつもとは違う角度から、理想のスイングへのアプローチを行う。【塩畑大輔】

