プロ9年目の片岡大育(だいすけ、26=Kochi黒潮CC)が、1イーグル、4バーディー、2ボギーの67で回り通算9アンダー133で、W・リー(29)と並び、首位を守った。今季から持ち球のフェードをドローになるようスイング改造して、飛距離アップしたのが好調の原因だ。ツアー初勝利へ、片岡が飛ばす。

 片岡が「去年より15ヤードは飛んでる」と胸を張った。特にドライバーショットで持ち球だったフェード系をドロー系にスイング改造して成功している。伸びた飛距離を武器に、10番でイーグルを取るなど、スコアを4つ伸ばして第1日からの首位を守った。

 第1日の18番では、ティーショットを左に曲げ初老の婦人の足に当ててしまった。「プレー中なのでうまく謝れなかった」とその夜、携帯に電話すると「大丈夫だから心配しないで」と言われ、ホッとしてこの日を迎えていた。

 プロ9年目。何度も優勝争いはしてきたが、ツアー優勝はない。実は、19日の練習ラウンドで自身3度目のホールインワンをした。「何も出ないのですがね」と笑ったが、ショットが好調の証し。吉兆のエースであろう。【町野直人】