2アンダー36位から出た森田理香子(25=リコー)が、7バーディー、ボギーなしの今季自己ベストの65で回り、首位に1打差の通算9アンダーとした。

 アウトの偶数ホールで4バーディーを重ね、インは16番から3連続バーディーで締めた。ボギーピンチの10、14、15番の3メートルほどのパーパットも好調なパットでしのいで、ボギーを1つも打たなかったのが森田に笑顔を呼んだ。

 2年前の賞金女王も、昨年3月の勝利から栄冠に遠ざかっている。「どちらかのハーフがよくても、もう一方のハーフでやらかしていました」と言う。主にアプローチの不振が原因だ。

 今もその不安は残るが、好調なショットで補い、そこにパットが入ってくると、やはり女王の力が出てくるというものだ。

 「明日は耐えていると必ずチャンスが来ると思う」と上に5人がいるがわずか1打差だけに、通算8勝目へ力が入る。

 森田は岡本綾子グループの一員だが、その長女格の表純子がこの大会でツアー新記録の155試合連続出場を成し遂げた。そんな節目の大会。「明日へ頑張ろうと思わせてくれるお姉さん」という表の偉業に花を添えたい。