優勝した岩田寛(34=フリー)は1番で第2打をカップ横50センチにつけ楽々バーディー発進。

 3番パー5も2オン成功、4番も1メートルにつけてスコアを伸ばすなど、ショットが好調だった。「このコースは毎年パットが入らないので、今年は入らなくてもイライラしないようにしたのがよかった」。イライラしないようにするポイントは気持ちの切り替えだそうで、「心の中でぐぐっとやるんです」と胸に手を当てて言い、少し間をおいて「説明できないです」と続けた。正直かつ独特の語り口が関係者の間では“ヒロシ・ワールド”とも言われている。

 また、「さわやかになりたいです」とも。いら立って感情に任せ、ドライバーを握らなくてもいいホールでドライバーを使ったり、ギャラリーやボランティアへの感謝の気持ちを表せないようになりたくない、という意味という。

 以前は自分のプレーに切れてしまい勝機を逸したこともあった。それが自分をコントロールできるようになり、勝利を重ねることができた。