宮里美香(25=NTTぷらら)は通算5アンダー283の7位に終わった。2打差4位スタートから、14番でチップイン・イーグルを奪うなど粘ったが、スコアは73。3打差5位スタートから驚異の65で通算12アンダーとした世界ランク1位朴仁妃(27)に優勝をさらわれた。77年全米女子プロの樋口久子以来、日本女子2人目のメジャー制覇の夢は、今季メジャー最終戦エビアン選手権(9月10日開幕)に持ち越された。

 優勝を逃した宮里美だが、ある程度の達成感はあった。2バーディー、2ボギーで迎えた14番パー5で、チップイン・イーグルを奪った。「あれがあったから何とか…」。その後1つスコアを落とし、73に終わったものの、崩れそうな流れの中で踏ん張った。

 「やりきりました。久々にメジャーでいいゴルフができたのは率直にうれしいし、新たな課題も見つかった。本当に収穫は多い」。12年全英以来メジャー14戦ぶりのトップ10となる7位を素直に喜んだ。

 一方で、確かな課題が浮き彫りになった。第3日まで1ラウンド平均「26」で部門別ランク1位だったパットが「33」を数えた。「入らない時はありますよね。それが最終日に来てしまった」。パットが入らないと当然スコアは伸びない。24パットで65を出して逆転優勝した朴らとは対照的だった。

 「やっぱり課題は最終日です。3日目までいいゴルフをしていても、最終日に爆発的なスコアを出さないと、このツアーでは勝てない」。課題を解消するのは簡単ではないことは、百も承知だ。「そこはこれからじっくり考えたい」。悲願のメジャー優勝へ。舞台は9月、フランスに移る。