宮里美香(26=NTTぷらら)が、今季開幕戦で最高の滑り出しを見せた。6バーディー、1ボギーの68で回り、野村敏京、ポーラ・クリーマー(米国)らと並んで首位に立った。4季ぶりの米ツアー優勝、8月のリオデジャネイロ五輪出場を目指し、早くもエンジン全開だ。

 インスタートの前半は圧巻だった。宮里美は11番からの3連続を含む6バーディーを積み重ね「31」でハーフターンを決めた。昨季はフェアウエーキープ率と平均パット数でツアー2位。3年前には4位に入り、コースとの相性も悪くない。ショットが好調で、新調したパターも好感触となれば、必然の爆発。「(パッティングで)こんなにいい感覚は久しぶり。うまく風も読めたし、ピンを攻められた。満足している」と会心の表情で振り返った。

 現在世界ランク38位で日本勢2番手。7月11日付の五輪ランクで2枠を決めるため、日本ツアーより1カ月以上早い開幕は大きなアドバンテージである一方、プレッシャーにもなる。それでも「早くから成績を出さなきゃという重圧もあるが、自分のゴルフをやるだけ、1つ1つの試合で小さな目標をクリアできれば、優勝争いにもつながる」。自然体で二兎(にと)を追う。