近藤共弘(38=ネスレ日本)が、最終18番パー3でまさかのトリプルボギーに見舞われた。第1打がグリーン右池の縁石を直撃、OBゾーンまで跳ね飛ばされた。池ポチャならボギーもありえたが、3オン3パット。首位と5打差の通算5アンダー、3位となった。川村昌弘(22)も3位。欧州ツアー2勝のスコット・ストレンジ(39)が通算10アンダーで日本ツアー初優勝に王手をかけた。

 首位と2打差にいた近藤が、最終18番パー3で悲劇に見舞われた。7番アイアンの第1打はグリーン右の池方向へ。池か、右ラフか…ボールは境目の縁石にカツーン! 真横に跳ね、約10メートル幅の池を越え、縁石から約30ヤードも離れたOBゾーンに出てしまった。

 「体が開いたミスだけど、オマケがついちゃった」。池ポチャなら1罰打で池の横にドロップ。アプローチを寄せ、ボギーで上がれたかもしれない。ところが、OBの打ち直しでピン奥15メートルに3オン、3パットのトリプルボギーだ。

 7番パー3では、第1打のアドレス時に男性ギャラリーがクシャミ3連発。苦笑いで仕切り直し、バーディーを奪った。17番まで5バーディー、ノーボギーの猛チャージだったのに、最後の“災難”で首位とは5打差になった。順位こそ5位から3位に上げた近藤は「今日みたいなプレーなら、ワンチャンスあるかな」。通算7勝目を懸けた最終日へ、必死に気を取り直していた。【加藤裕一】