片山晋呉(43=イーグルポイントGC)が5バーディー、ノーボギーの66で回り、通算11アンダー、273で11位となった。

 1カ月ほど前から左肘を痛め、第1日に99位と出遅れながらの上位フィニッシュ。「ホントに僕はこういうのが多い。(最初から)もっとちゃんとやっておけって思う」とこぼしつつ「今日は良かったですよ」と笑顔を見せた。

 現在世界ランク94位で日本勢3番手。8月のリオデジャネイロ五輪出場を争う池田勇太(30=日清食品)は今大会23位で、ひとまず差を詰めることにはなりそうだ。

 ただ、五輪については海外で辞退者続出の理由となっているジカ熱に加え、スケジュール的な問題に直面している。

 リオ五輪の2週前に行われる全米プロは世界ランク100位以内が招待の目安とされており、現在出場圏内にいる。「3週間(海外に)いたら、すごくストレスが多くなる。メジャーも最近出ていないし(五輪と)どっちが大事なのか(7月11日の世界ランクで)決まってから考えたい」と言葉を選んだ。

 一方で「五輪に縁を感じた」という出来事もあった。1週間ほど前に家を掃除していたところ、亡くなった父太平さんが64年の東京五輪で聖火ランナーを務めた際の「認定証みたいなもの」が出てきたという。「陸上部だったからね。(聖火ランナーを)やったとは聞いていたけど、ホントにやったんだなって実感したよ」としみじみ。この時ばかりは表情も明るかった。