石川遼(24)が復活優勝を遂げた。2月に腰の故障で米ツアーを離脱し、日本ツアー復帰2戦目で勝利をつかんだ。

 序盤はグリーンに乗せられない場面でもアプローチとパターでしのぎ、ペースを保った。「アプローチが悪くても勝てなかったし、パターが悪くても勝てなかった。ショットだけでは勝てなかった」。6番パー5ではバンカーからの第3打をカップ横50センチにつけてバーディー先行。7番はピン左3メートルからパットを流し込んだ。9番パー5は2オン成功でバーディーを奪い、2位に5打差をつけた。

 10番でボギーとし、11番では第1打を左の林に打ち込んだ。ここで雷雲接近による中断。「僕にとってはラッキーでした」。悪い流れを断ち切り、約3時間後に再開すると、残り165ヤードからきっちりグリーンに乗せてパーとした。続く12番パー3で8メートルのバーディーパットを沈め、主導権を握り続けた。同組のケネディの方がピンに近かったが、「自分の方が遠くて先に入れたのが」大きかった。

 復帰2戦目での優勝に「早かったですね」。同時に治療やトレーニングに費やしたこの半年も「考えるとすごく長いんですけど、結構あっという間でした」と振り返っていた。