笠りつ子(28=京セラ)が通算7アンダー137で首位に4打差の4位に浮上した。11位から出て6バーディー、1ボギーの67で回った。首位の申ジエ(28)ら韓国勢が上位に並ぶ中、意地の逆転を狙う。現在賞金ランク2位、今季3勝目を挙げて自身初の年間賞金1億円突破と同時に、ランク1位のイ・ボミ(28=韓国)との差を詰めたいところだ。2打差の2位は香妻琴乃(24)。

 笠が賞金ランク日本選手最上位のプライドをのぞかせた。申の65のチャージにも「伸ばしてますね。でも私は私で強い気持ちで戦います」とひるまない。プレー中も順位ボードで申や李、キム、アンと実力のある韓国勢が上位に並ぶのを確認。「その中で私がいけたらいいなと」と“打倒韓国勢”への意欲を隠さない。

 実績もある。今季勝ったNEC軽井沢では最終日に全、李らを逆転。ニトリ・レディースではイ・ボミをプレーオフで下した“コリアン・ハンター”だ。「もちろん、それは開幕から思っていること」。昨季は37戦中22勝、今季は26戦中15勝を外国人勢に譲っているツアーの現状を以前から歯がゆく思っていた。

 ショットは引き続き安定し、この日は6番で10メートルが入るなどパットが決まっての好スコア。最終日に向けて「しっかりピンを狙っていきます」と笑って締めくくった。