原江里菜(29=NEC)は15年に大東建託いい部屋ネット・レディースでツアー2度目の優勝を飾った。昨年はそれを上回る活躍を期し、「3勝はしたい」と臨んだが、結果は優勝なし。獲得賞金も前年を下回る4973万5641円(17位)に終わった。

 原は2月3日に行われたNECによる激励会で、あいさつに立った日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の樋口久子相談役(71)から、その人柄をほめられた。「彼女はプロアマ戦でも自分のボールが先にあるのに、後ろのバンカーでお客さまが打つ時にレーキを持って待っている。『私が直しますから』って。ここまで気を使う選手がいるのかってびっくりするくらいです。だから原さんは本当に人気がある」。

 ただ同相談役の話はそれで終わらなかった。続けて「でも、プロは勝たないといけないし、期待に応えないといけない。厳しいですけどプロは勝たないと」と繰り返しハッパを掛けられ、原も思わず苦笑した。自分自身でもそれは分かっている。今年の目標を「1億円プレーヤーになること」と定め「そのためには複数回優勝しないといけない」と意気込んでいる。