男子ゴルフの小平智(28=Admiral)が、再び“史上最高のレフティー”から飛躍のヒントをつかむ。

 19日開幕の全英オープン(カーヌスティ・リンクス)でフィル・ミケルソン(米国)との予選同組が決定。3月のデル・マッチプレーで対戦時にミケルソンのスイングから復調のきっかけをつかみ、その後の米ツアー優勝につなげた経緯がある。「小技とか、また何かを盗めればと思いますし、そういう選手に勝ちたい思いもある」と力を込めた。

 念願の米ツアー本格参戦にこぎ着けた後は6試合で5度の予選落ちと苦しみ、久々の国内ツアー参戦となった直近の長嶋茂雄招待セガサミー・カップも決勝ラウンドへ進めなかった。それでも「セガサミーの上がり5ホールくらいで、少しつかんだんですよ。そもそも、これだけショットが悪くなることがあまりなかった。それでいろいろ考えることもあって、いろいろ試して、自分のスイングを見失っていた感じだった。その感覚が、完璧に戻った。あとは試合で実践できるか」とうなずいた。

 16、17日と2日間は練習場での調整に充てた。過去2度出場し、メジャーで唯一決勝ラウンドを戦ったことがない全英オープン。バッグから5番ウッドを抜いて2番アイアンを入れ、風の中を低い弾道で攻めていくイメージを膨らませる。「(メジャーで)全英だけ予選を通ったことがないので、今年はまず予選を通って、上位争いができるように頑張りたい。今年は成長したところを出せれば」と力強く言葉を紡いだ。