ゴルフの全米女子オープン選手権の開幕を翌日に控えた7日、出場を予定していた有村智恵が英語でのやりとりの行き違いから、あわや棄権という事態に陥った。

 有村は同日、午後に予定されていた練習ラウンドの開始時間を午前に変更するため、会場のオークモントCCのクラブハウスを1人で訪れ、関係者の「午後のラウンドをしないのか」「試合もラウンドしないのか」という質問にともに「イエス」と答えたという。

 有村が棄権したと判断した全米ゴルフ協会(USGA)は、新しい選手の名前が入った組み合わせ表を発表。日本の報道関係者の指摘で気付いた有村側がUSGAに説明し、再び登録された。

 9ホールを回った後に状況を知った有村は「もう出られないと思い、泣きそうになった。英語が分からないので、大きな誤解を生んだ。試合に関することは通訳をつけようと思う」と話した。

 USGAによると、1度は出場選手として登録された23歳の米国選手は「状況を理解して納得した」という。