日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は2日、ヤマハ・レディース葛城(4日開幕)の会場の静岡・葛城GCで、先週のアクサ・レディースでボール拾い上げのルールの誤用があった件で、選手たちへの説明会を開いた。

 優勝した堀奈津佳がミスを自己申告したが、無罰の裁定が下っていた。最終日のスタート前に協会から選手たちに謝罪したが、決勝ラウンドに残れなかった選手やスタート時間が迫っていた選手がいたことから、選手側から再度の説明の場を求めていた。

 この日の練習ラウンド終了後、有志約50人の選手を相手に、LPGAから1時間20分にわたり説明があった。冒頭のLPGA側からの謝罪の後、当事者の堀と同組だった青山加織、福島浩子が経緯を説明。質疑応答が続いた。小林浩美会長は「不備なルールを出してしまった協会側の完全なミス。迷惑をかけてしまったことを謝罪しました。裁定に関しては、納得してもらっていると思う。次に進むためにクリアにした。事実を洗い出して、処分と再発防止策を検討、決定したい」と話した。

 選手側の代表の吉田弓美子ミーティング委員長は「事実を確認したかった。臆測や未確認のままで話をしてしまうこともある。今後、こういうことが起こらないように、個人競技であっても協会、選手が一丸となって、より良い試合をやっていきたい」と説明した。