<米女子ゴルフ:クラフト・ナビスコ選手権>◇最終日◇7日◇米カリフォルニア州ランチョミラージュ、ミッションヒルズCC(6738ヤード、パー72)◇賞金総額200万ドル(約1億9000万円)優勝30万ドル(約2850万円)

 最終ラウンドを行い、朴仁妃が通算15アンダーの273でメジャー2勝目を挙げた。

 柳簫然が4打差で続いて昨年同様に韓国勢が1、2位を占め、日本勢は3アンダーで19位の上原彩子が最高。上田桃子は41位、宮里藍は55位、宮里美香は63位と振るわなかった。

 韓国選手は最近のメジャー7大会で5人が優勝。1977年全米女子プロ選手権の樋口久子しかメジャー制覇がない日本に差を見せつけている。

 今大会第2日に12位に浮上しながら失速した宮里藍は「メジャー初戦だと、どうしても期待が高くなって自分をコントロールするのが難しい」と振り返った。最近は大舞台で健闘する宮里美も「メジャーでは自分にプレッシャーをかけてしまう」と、優勝への課題はメンタル面だ。

 24歳の朴仁妃は、98年にメジャー2勝して母国に旋風を巻き起こした朴セリを見てゴルフを始め「先輩を目標に頑張って来た」と言う。メジャー1勝の22歳、柳簫然は「朴セリさんが勝ち、多くの韓国人がメジャーで優勝した。彼女たちができるなら私も勝てる、と思う」と相乗効果を語った。悲願のタイトルを前に硬くなる日本勢とは、特に精神面で差があるようだ。