「15歳293日」での女子ゴルフツアー最年少優勝を成し遂げたアマチュアの勝みなみ(鹿児島高1年)が21日、鹿児島市内の同校で優勝報告会見を行った。

 多忙のため入学式にも出席できなかった勝の登校は、4月14日に続いてまだ2日目。「まだ、あまりみんなを知らないのに『おめでとう』と声をかけてもらったり…。すごくうれしかった」。周囲の視線を感じるのは恥ずかしくもうれしくもありそうだ。

 すでに祝福メールが約600通も届き、昨夜のうちに約半分を返信。「残りも返信します!」と力強く話した。与論島の小学校に単身赴任中の父秀樹さん(45)には前日、電話をかけたがつながらず、この日、朝にコールバックがあった。

 「『酔っぱらって電話に出られなかった』と言ってました。親戚や知人とかなり早くから飲んでいたみたいです」と笑う。

 一方、今後について「大変な時期になりますが、そこを乗り越えないと強くなれないと思います」。大会のない時は、学校の授業を終えた後、トレーニング、練習場での打ち込みをこなす。「トレーニングはサボりがちだったけど、ちゃんとします。打ち込みも増やす」と意欲満々だ。

 会見に同席した上村国博校長(60)は「なにぶん、わが校で前例のないことです。出席日数の問題など、何を公欠に充てられるかを、今検討しているところです」とスーパー新入生の誕生に戸惑いつつも「勉強とゴルフを両立させたいというご両親と勝さんを全力でサポートしていくつもりです」と笑顔を見せていた。