<米女子ゴルフ:クラフト・ナビスコ選手権>◇最終日◇6日◇米カリフォルニア州ランチョミラージュ、ミッションヒルズCC(6673ヤード、パー72)
【ランチョミラージュ=佐藤智徳】ロレーナ・オチョア(26=メキシコ)が大会初優勝を飾った。5バーディー、ノーボギーの67で、通算11アンダーの277。2位のソレンスタム(スウェーデン)らに5打差の圧勝だった。昨夏の全英女子オープンに続くメジャー制覇で、グランドスラムも期待される。横峯さくら(22)が通算3オーバーで、日本勢最高の19位。宮里藍(22)大山志保(30)はともに6オーバーで31位。上田桃子(21)は9オーバーの47位だった。
メキシコ音楽の生演奏と大歓声の中、オチョアが父ハビアさんら家族と一緒に、18番ホールのグリーンを囲む池にダイブした。優勝者恒例のパフォーマンスをかなえて「朝起きた時から最高の気分で、必ず池に飛び込めると信じていた」とうれしそうに笑った。
2年連続の米ツアー賞金女王が、取り逃がしてきたタイトルを圧勝でものにした。1、2番ホールの連続バーディーで勢いづくと、8番からは3連続。10番ミドルでは12メートルのバーディーパットをねじ込んだ。2位の元女王ソレンスタムの追い上げもまったく寄せつけず、5打差をつけて楽々と逃げ切った。
昨年は年間8勝して、賞金総額は女子で初めて400万ドル(約4億円)を突破した。「女タイガー」と称されるようになり、今季も4戦3勝。今週マスターズに臨む本家のウッズより、ひと足先に今季最初のメジャーを制した。ドライバー平均は276・25ヤードで2位、パーオン率は79・17%で1位。抜群の飛距離と精度、強風にも負けない高い弾道で各ホールを攻略した。
昨夏の全英女子オープンに続くメジャー連覇で、03年のソレンスタムに続く史上7人目のグランドスラムの期待が高まる。会見でその可能性を聞かれると、笑顔で「YES」と答えた。さらに最初の1冠を獲得して、夢の年間グランドスラムへ1歩前進。ウッズとの実現競争も注目されるが「比較されるのはうれしいが、環境も実績も違うのだから」と謙虚に笑った。
11月には母国メキシコで自身の冠大会の米ツアー「オチョア招待」が開催される。歴代の女王に負けない威厳を発揮する一方で、各大会のゴルフ場で働くメキシコ系移民との激励会を続けている。ハビアさんが「強くても、みんなに愛される選手になってほしい」と言うように、誰にでも気さくにあいさつする。強くて優しい女王が、偉業にまい進する。


