<男子ゴルフ:日本オープン>◇2日目◇16日◇埼玉・武蔵CC豊岡C(7083ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)◇観衆8389人
2連覇を目指す片山晋呉(36=神奈川クリニック)が、5バーディー、3ボギーの2アンダー70で回り、通算2アンダー142で首位に1打差の3位に浮上した。前半の18番では、3メートルのボギーパットを沈めてガッツポーズするなど粘った。賞金ランク上位3人のうち、トップの石川遼(18)が38位、同2位の池田勇太(23)が56位と苦戦する中、第一人者の貫禄(かんろく)を示した。
握りしめた右こぶしが「ボギー」のうれしさを表していた。前半最後の18番パー4。第1打を左ラフに入れ、第2打は刻んで残り83ヤード。ピン位置は右手前で、グリーンぎりぎりに落とさないと寄らない状況だったが、風の影響を受けたボールは手前のラフで止まった。寄せもオーバーした。3メートルのボギーパットを沈めると、自然とガッツポーズ。「最高のボギーでした」と、自画自賛した。
片山によると、日本オープンは「いかにいいパーをとるか、ダブルボギーになるところをボギーでやっていけるか」が試される場という。「最高のボギー」だけではなく、「いいパーもありましたよ」と、切り出したのは最終9番パー3。左のバンカーに入れて、2打目はピンを3メートルほどオーバーしたが、これを沈めてパーで締めくくった。
「日本オープンは戦い方が違う。そのへん、僕は知っているので」と、自信にあふれる。昨年、永久シード獲得となるツアー通算25勝目を決めたこの大会では、キャディーバッグからドライバーを抜いて挑んだ。大会1カ月前には「技術を引き出せるかを考えたコースセッティング。その謎解きをするのが、楽しみ」と話していたが、予選で、その「謎解き」に成功し、声は自然と大きくなった。
過去10年の部門別データから浮かぶ優勝者像は「ドライバー平均飛距離20位以下、パーオン率、パーキープ率トップ10」。今季未勝利ながら、パーオン率6位、パーキープ率11位、平均飛距離48位の片山は、その優勝者像に当てはまる。
2日間のラウンドを「理想としている初日、2日目だね。申し分ない」と自賛し「コースを攻略するのは大変。その大変を乗り越える人が勝つと思うけど、去年、大変な壁を1つ乗り越えているので、できると信じてやるだけ」と力強い。逆転での3度目の優勝へ、片山が冗舌になってきた。【赤坂厚】

