<女子ゴルフ:富士通レディース>◇最終日◇18日◇千葉・東急セブンハンドレッドC西C(6588ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
宮里藍(24=サントリー)が、あと1歩で2週連続優勝を逃した。3打差4位からスコアを3つ伸ばし、ニッキー・キャンベル(オーストラリア)と通算9アンダーの207で並び、プレーオフに持ち込んだ。4ホール目でバーディーパットを決められず、自身3度目となる2週連続優勝は逃したものの、2週連続の優勝争いで賞金女王を狙う米ツアーの11月の3連戦に向け、大きな収穫を得た。キャンベルは日本では3年ぶりの優勝となった。
笑顔の終戦だった。プレーオフ4ホール目。バーディーパットが約1メートルショートした宮里は、キャンベルの10メートルのバーディーパットを待った。ボールがカップに消えると、ほほ笑みながらキャディーと抱き合った。「残念ですけど、ニッキー(キャンベル)がいいパットを打った。やり切った感でいっぱいです」と、さばさばとしていた。
最終日に5打差4位から逆転した前週に続き、今週も3打差4位から着実に順位を上げた。11番で首位と1打差に迫り、16番で5メートルをねじ込んで首位に並んだ。17番はグリーン前のラフに、18番はグリーン奥のラフに入れても焦らない。重圧に耐えかねて自滅した形の上位陣とは対照的にパーセーブし、通算9アンダーでキャンベルとのプレーオフに持ち込んだ。風と難しいピン位置で全体のスコアが伸び悩む中、この日のベストスコアタイの69。プレーオフを含め計22ホールでボギーなし。「ボギーを打って負けたわけではない」と、プレーには納得していた。
7月の米ツアー初優勝後、日米ツアー9戦でトップ10に入らなかったのは1試合だけで、3位以内は6度と安定している。母豊子さん(57)は「どん底を乗り越え、米国で結果を出したことで、昔のようにゴルフを楽しめている」と目を細めた。戸張トーナメントプロデューサーも「ウッズのように、どんな状況でも自分のゴルフができている」と、褒めた。
3位、優勝、2位と好成績だった日本ツアー3連戦を終え、19日には渡米する。拠点のあるロサンゼルスで休養と調整をし、日ツアーも兼ねたミズノクラシック(11月6日開幕)前に帰国予定だ。現在米ツアー賞金ランクは2位で、トップの申智愛(韓国)とは15万4176ドル差。「優勝争いしたこの2週間は、最後まで自分をコントロールできた。必ずプラスになると思う」。残る11月の3連戦で逆転の賞金女王に挑む。【田口潤】

