<米男子ゴルフ:トランジションズ選手権>◇3日目◇20日(日本時間21日)◇米フロリダ州パームハーバー、イニスブルック・リゾート(7340ヤード、パー71)◇賞金総額540万ドル(約4億8600万円)優勝97万2000ドル(約8748万円)

 【タンパベイ(米フロリダ州)=阿部健吾】池田勇太(24)が思わぬ米ツアーの“洗礼”を受けた。73をマークし、通算3オーバー216の72位でプレーを終えたが、09年導入の規則で決勝ラウンド(R)に進めなかった。テレビ放送の関係などから、4日間競技では、予選通過者が79人以上の場合、第3R終了時に70位タイまでに入らないと最終Rに進めない。1打足りずに、日本ツアーにはない裁定で敗退した。通算11アンダーでジム・フューリク(米国)が首位に立った。

 海外ツアー初の予選突破を果たした池田に、もう1つの壁が立ちはだかった。最終日のプレー人数を調整し、テレビ放送枠内で試合を終えることなどを目的とした米ツアー独自の規定で、最終ラウンドのプレーを阻まれた。「知ってたよ。日本ではないことだね。びっくりしてもしょうがないよ、ルールなんだから」。日本人初の犠牲者は、淡々と結果を受け止めた。

 2バーディーで迎えた9番から、急降下が始まった。1メートルのパーパットを外し「流れが悪くなった」。10番でも3メートルのパーパットを外し、11番では第1打が木の根元に止まる不運。アプローチウエッジで当てただけの第2打は、3メートルほどしか飛ばず3連続ボギー。あげく12番では第1打を池に入れダブルボギーとし「タイミングが急に合わなくなった。4ホールだけ違う人がやってたんじゃないか」と自分でもあきれ顔だった。

 それでも、以降は14番でバーディー、09年米ツアーの上がり3ホールで4番目の難しさを誇る16、17、18番の通称「スネーク・ピット=蛇の穴」でパーを並べ「よく耐えた。木曜から調子悪かったけど、日に日に良くはなっている。来週気合入れ直して頑張るしかないね」。あと1日プレーできなくても、表情に暗さはみじんもなかった。