日本にゴルフの殿堂ができる。日本プロゴルフ協会(JPGA)日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)日本ゴルフツアー機構(JGTO)の3団体がNPO法人「日本プロゴルフ殿堂」を設立したことが28日、分かった。ゴルフ界の発展に貢献した男女の選手を表彰していくもので、将来的には博物館を建設する構想もある。

 モデルは米国の「世界ゴルフ殿堂」。米フロリダ州セント・オーガスティンには「ゴルフビレッジ」とも呼ばれるワールド・ゴルフ・オブ・フェイム(世界ゴルフ殿堂)があり、博物館には受賞者の記念品が飾られている。日本人でも03年にJLPGAの樋口久子会長が日本人として初めて殿堂入りし、04年青木功、05年岡本綾子の3人が栄誉を手にした。

 国内には兵庫・広野GC内に「JGA(日本ゴルフ協会)ゴルフミュージアム」があり、ゴルフ界全体の功労者の記念品や歴史的な物品などが展示されているが、数年前からプロとしての功労者をたたえるための殿堂設立の声が出ていた。3団体も意見が一致。殿堂発足に向け、話し合いを続けて準備を進めてきた。3月には東京都にNPO法人として申請、今月上旬に正式に認可を受けた。

 受賞条件などはまだ決まっていないが、世界殿堂入りの樋口、青木、岡本に加え、中日クラウンズに同一大会では世界一になる51回連続出場の杉原、12度の賞金王に輝いた尾崎将らが有力候補になる。石川遼、宮里藍ら若手も今後の活躍次第では候補になるはずで、プロゴルファーにとって夢のある賞になりそうだ。