【サウスポート(英国)27日=田口潤】宮里藍(25=サントリー)がリンクス(海沿いコース)の逆境を乗り越え「世界のトップ」奪還を狙う。全英リコー女子オープン(英ロイヤルバークデールGC)は29日に開幕。この日のプロアマ戦では、いきなり深く垂直な「タコつぼ」バンカー地獄に見舞われるなど、リンクスの洗礼を受けた。今週は世界、賞金ランキングともに1位から陥落。自然のあるがままの難コースに風雨の悪天候が加わる今季最終メジャーで、1年の進化を見せる。
宮里の表情は変わらなかった。大会前の初ラウンドとなったプロアマ戦。2番の2打目にはタコつぼのようなバンカーにはまった。1度では出せずにボギー。3番でも1打目を右バンカーに入れると、2打目は出すだけ。3打目もグリーン前の右バンカーにはまり、ダブルボギーをたたいた。朝からの風雨の影響も大きかった。
あるがままの自然で行われるリンクスの洗礼。それでも、本人に動揺はなかった。この日の公式会見では冒頭に英語で「I
like
to
play
in
the
strong
wind.(強風でのプレーは好きです)」と笑みを浮かべた。全英女子は08年5位、09年3位と初制覇に近づく。バンカーについても「フェアウエーに起伏があるから、ベストショットを打っても、バンカーに行くこともある。深くは考えない」と日本語で続けた。
世界、賞金ランキングの首位奪回のかかる今季最終メジャー。今年の開催コースロイヤルバークデールGCでは、日本ツアーメンバーだった5年前に11位と健闘した。「その間に米ツアーも含めていろいろなコースを回った。経験値は上がっている」。
昨年の海外初から飛躍し、今季は米ツアー12戦4勝。風雨の悪条件や、バンカー地獄にも動じない強い心が支えになる。

