<男子ゴルフ:ダイヤモンド杯>◇3日目◇26日◇千葉・ザ・CCジャパン(7199ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)
ルーキーの藤本佳則(22=フリー)が「スピード初V」へ望みをつないだ。41位からこの日のベストスコア65をマークして、通算9アンダーの5位に急浮上。99年日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後ではプロ最速となる4戦目での初優勝へ、今日最終日もチャージをかける。藤田寛之(42)が通算15アンダーで首位を守った。
大物ルーキーの底力だった。予選を41位で通過した藤本が“裏街道”のインスタートから、猛烈な追い上げを見せた。12番で7メートル、13番でも10メートル以上あるバーディーパットを放り込んで勢いづき、ボギーなしの65。「言うことなしですね。パターを2ボールのマレット形に替えて、いい感じで打てた」。一気に5位まで順位を上げて、細い目をさらに細めた。
プロ3戦目だった先週のとおとうみ浜松オープンは初日から首位に立ったが、最後の最後に1打差でジェイ・チョイに敗れた。今週は、99年JGTO発足後のプロ最速V記録を塗り替えるラストチャンス。前日まで11打差あった首位藤田との差を6打差まで詰め、ギリギリ逆転圏に入った。
奈良県出身の関西人。その笑顔は、大阪・通天閣に像がある幸運の神様「ビリケン」に似ていると言われる。携帯電話にはビリケンのストラップをつけ、初日プレー後には中継するテレビ局関係者からビリケン人形をもらった。「大阪の神様ですから。明日もいいゴルフがしたい」とニヤリ。プロ4戦目でのツアー初制覇へ、自身とそっくりな神様の御利益も期待して大逆転を狙う。【木村有三】
◆ビリケン
尖った頭と細くてつり上がった目が特徴の子供姿の幸運の神の像。1908年、米国の芸術家フローレンス・プリッツが夢の中で見た神秘的な人物がモデルと言われ、世界的に流行。1912年(明45)に大阪市に像が設置された。その後、行方不明となるが、80年に通天閣内に2代目を設置。現在の像は3代目で、23日に新設されたばかり。足裏をさすると願いがかなうと言われている。

