マスターズの競技委員として現地入りした日本ゴルフツアー機構(JGTO)の山中博史専務理事が10日、メジャー出場資格の基準=世界ゴルフランク(WGR)において、日本ツアーの評価が“格下げ”の危機にあることを明かした。

 山中専務理事は現地で開かれた世界6大ツアーなどによるフェデレーション会議に出席。日本ツアーへの“逆風”を痛感した。「米ツアーのシステムが変わって(下部の)ウェブ・ドットコムツアーの価値が上がるので、ポイントをあげてほしいという声があった。日本は今のポイントを死守するのが精いっぱいです」。メジャーの出場資格の基準がWGR。メジャー競技を筆頭に米国、欧州、日本など世界6大ツアーなどのレベルを設定、ポイント化して算出する。現時点のWGRは54位の藤田だけ。危機を救うために山中専務理事は「メジャーなどで日本人が好結果を残すこと」。今大会での藤田と石川の活躍を期待した。

 ◆世界ゴルフランク(WGR)

 メジャー競技を除き、米、欧州両ツアー競技の格付けが最も高く、日本ツアー競技のポイントは両ツアーの3分の2。ランク上位選手にメジャー出場資格が与えられ、マスターズは50位以内、全米オープンは60位以内、全米プロは100位前後など。