<女子ゴルフ:スタジオアリス女子オープン>◇最終日◇13日◇兵庫・花屋敷GCよかわC(6376ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 服部真夕(26=LIXIL)が大会コースレコードタイの66をマーク、通算5アンダーで今季最高の4位に入った。60台は今季6戦19ラウンド目で初。昨季は、同じ岡本綾子門下の森田理香子が賞金女王になったのと対照的に、4年ぶりの0勝…。勝負の年にやっとエンジンがかかった。リ・エスド(27)が通算9アンダーで初優勝を飾った。

 服部の口調が弾む。今季第6戦19ラウンド目でやっと出した60台。大会コースレコードタイの66だ。「今年初めてで…。特に最終日に爆発できたのが、本当にうれしいです」。心底たまっていた。「開幕から1オーバーが多くて。え~と73、73、73、72、73、73…」と開幕日からのスコアがすらすら出てきた。

 勝負の年と決めている。昨季は岡本綾子門下の妹弟子の森田が4勝して賞金女王になった。一方、自分は4年ぶりの0勝。賞金ランクは初めてツアーにフル参戦した08年以降ワーストの25位に終わった。通算4勝も、6勝の森田に抜かれた。悔しさは「もちろんあります」という。

 課題克服へ、地道な努力を続けている。ショットメーカーとあって昨季のパーオン率は5位だったが、グリーンを外した際にパーセーブするリカバリー率が85位。今季も4位に対して、86位の約47%…。練習ラウンドでは、各ホールのグリーン周りで全方向からアプローチを確認する。

 「まず1勝。その次に目標を上げていきます」。将来の賞金女王の期待がかかる実力者に、ようやくエンジンがかかった。【加藤裕一】