春場所(9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)で初の綱とりに挑む大関鶴竜(28=井筒)が4日、大阪・東成区の時津風部屋に出稽古した。同じく出稽古に訪れた横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)との三番稽古で、6連勝を含む8勝2敗。結果も内容も圧倒した。日馬富士を上回る低く鋭い立ち合いを見せ「前みつを取ったり中に入ったり、自分の思った相撲が取れることはいいこと。本場所も余計なことを考えて硬くならないように、目の前の一番に集中したい」と調整は順調だ。初場所は左足首靱帯(じんたい)損傷で全休した日馬富士は「今は休みなしで疲れがたまっているので、体も休めて場所を迎えたい」。両足首だけでなく、両膝と右肘にもサポーターが巻かれていた。鶴竜に関しては「久しぶりにやりましたけど強かった」と話した。