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(10月26日更新)

圧倒的強さ!1位で箱根本選に進出

<第78回箱根駅伝予選会> ◇10月20日◇東京・昭和記念公園

 早大は期待を裏切ることなく圧倒的強さを見せ、見事1位で本戦への切符を手にした。チームトップは原田で59分26秒という素晴らしいタイムを出し総合でも4位に入った。2位には森村が入りこちらも60分を切る59分59秒の好タイム。そして故障続きだった中尾もチーム3位と結果を残した。またルーキーの空山、篠浦も上々のタイムを出し、総合では10人が62分を切るという好結果だった。

総評
 1位の原田はエースの風格がにじみ出ていた。関東インカレハーフ優勝の実績を引っさげて挑んだこのレースで序盤から先頭に食らいつき、更に成長したことを証明した。59分26秒というタイムは他校のエースとまったく遜色ない好タイム。昨年故障に泣かされた分、今季にかける意気込みは高そうである。2位の森村も春先の不調が嘘のような走りで復調をアピール。60分を切りチームの中心になるべき選手が頼もしくなって帰ってきた。

 そして今回最も注目すべきなのが中尾。故障に泣かされ続けた大器が終始落ち着いた走りでチーム3位、タイムも60分17秒と結果を出した。今まで周囲の期待にこたえられなかったが今季は期待に添う走りを見せてくれそうだ。4位の新井はインカレの状態を考えればよくここまで調子を戻したという感じ。駅伝主将として大事なレースで十分責任は果たした。5位の後藤は相変わらず長い距離は得意そうで、ある意味予想どうりの好走。6位に入った五十嵐は今季に入り試合に出場していなかった分不安の声も高かったが、その不安を吹き飛ばす快走で存在感を大きくアピールした。

 7、8位の植竹、矢花は序盤から確実な走りでそれぞれ61分台でまとめ、チームに貢献。20キロへの対応が焦点となった1年の空山、篠浦も好タイムで距離も問題にしないことをアピールした。特に篠浦は高校時代中距離専門だったことを考えると、今回の結果は大いに評価できるものである。

 桜井はチーム11位となりやや不本意な成績だが、悪いなりにも62分でまとめたのはさすがである。万全な状態なら上位選手に劣らない結果が望めそうだ。12位となった高橋は大舞台は初経験。64分台と決してよくはなかったが今回の経験は必ず生きるはず。今後の成長が楽しみだ。

 全体的にレベルアップを証明する大会だった。2年前の予選会は62分を切る選手が5人しかいなかったのに対して今回は2倍の10人。合計でも8分近く上回った。例年の予選会と比較しても群を抜く結果だ。今季の箱根では昨年のような屈辱を払いのける快走が見られそうだ。

総合成績 1位 10時間07分45秒(上位10人の合計タイム)

個人成績
順位 選手 タイム
原田正彦(人4) 59:26
10 森村哲 (人3) 59:59
13 中尾栄二(人3) 1:00:17
15 後藤信二(理工3) 1:00:23
23 新井広憲(人4) 1:00:51
26 五十嵐毅(人2) 1:00:53
36 植竹誠也(人3) 1:01:06
55 矢花誠(人4) 1:01:24
80 空山隆児(人1) 1:01:41
87 篠浦辰徳(人1) 1:01:45
102 桜井勇樹(教4) 1:02:00
190 高橋耕(人3) 1:04:41


◆予選を終えて一言(一部紹介)

原田 「75点。日本人が多くて予想と違った。レースを見ながら走ろう、と思っていた。負けたことが悔しい。(目標は)箱根優勝は変わらない」

森村 「うれしいような悔しいような複雑な気持ち。タイム的には60分を切って目標をクリアできたけど、相対的にみて先頭集団から遅れてしまったので」

中尾 「それなりに自信はあった。あまり良くなかったなりに気持ちで走った。後は去年の借りを返すだけ」

五十嵐 「半年振りにはしては良く走れたので満足の走り。箱根はチーム状態からみて3位は狙える」

後藤「落ち着いて走れた。不安はあったが積極的な走りをしようと思っていた。1、2年で走った箱根の結果は納得していない。区間上位に食い込みチームの原動力となる走りをしたい」

空山 「良くも悪くもない。スタミナがない。夏前と比較したら(力は)あがったとは思う」

矢花 「もう少し走れるかと思ったけど、プレッシャーや緊張があって十分ではなかった。15キロくらいからもう少しスピードを上げたかった」

植竹「自分の記録を2分以上縮められたので良かった。100点中80点くらい」

新井駅伝主将「切符は手にしたので後2カ月かけてものにしていきたい。全日本をステップに箱根でも応援のしがいのあるチームにしたい。全員が取りこぼしなく走れたので良かった」

遠藤コーチ(今日のレース)62分くらい出せば安全圏だと思っていたので後ろの選手でも62分半から63分くらいを目安にしていた。思った以上に早いタイム。全員レベルアップしていたし、周り(の学校)もレベルアップしていた。(今日は誰が核となる選手だと思っていた?)原田、新井、森村、中尾、後藤の5人。どでかい大砲はいなけれど、5つのでかい大砲がいたので。(中尾について)故障も直って練習ができた。できれば、もともと身体能力も高いし、競技に対する姿勢も良いので上がっていく。まだまだレベルアップする。今日は過程でのレースだけど、合格点。(空山、篠浦の1年生について)20キロは未知数だった。よく走ってくれた。自信になったと思う。(杉山、田中あたりは?)1年生ということもあって疲労が強かったので次の機会にして、今回は確実に走れる選手を起用した。実力的には今日走った二人(空山、篠浦)と互角かそれ以上だと思っている。今日の結果が刺激になったと思う。(次の全日本に向けて)早くうまく走ったことを忘れさせたい。期間も短いので疲労を取り除かせる」

箱根駅伝予選会展望(10月11日)
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