<徹底解説! スプラトゥーン界のイカしたプレーヤー10人◇原稿:望月もち>

公式大会〝第4回スプラトゥーン甲子園〟の地区予選が終わり、1月の全国決勝大会に向けて盛り上がりを増していく「スプラトゥーン2」。選手や動画投稿者、配信者など、シーンをリードしていくトッププレーヤーたちの存在は、スプラトゥーンの魅力の1つといえる。今回は、トッププレーヤーの中から、選手として活躍している人物を紹介していく。

    ◇  ◇    

【かよたそ選手】

かよたそ選手は、「スプラトゥーン2」の動画投稿や生配信をメインに活動するプレーヤーだ。ガチマッチでのランキングの上位入賞や、数々の非公式大会での入賞のほか、18年3月に開催されたeスポーツイベント「RAGE Splatoon2 Extreme」で優勝の実績を持っている。

かよたそ選手の強みは、これまでに使われることのなかったブキや、新たに追加された要素を誰よりも早く開拓する、スプラトゥーンに対する理解の速さだろう。抜群の機動力と相手との対面能力が高いクアッドホッパーや、全ブキの中で最も耐久に優れているキャンピングシェルター、塗り性能やインク効率の面で高いパフォーマンスが期待できるサブウェポンのタンサンボムなど、数々の強い要素を開拓して、動画として投稿することでスプラトゥーン界に広めていった。

また、攻略が非常に難しいといわれているデボン海洋博物館において、スパッタリーをチームの2人が採用することで圧倒的な勝率を保つことができていたのも、かよたそ選手が所属するチームであった。「スプラトゥーン界のトレンドの発信源はかよたそ選手だ」と言っても過言ではない。

そんな強い要素を見つけることにたけているかよたそ選手だが、前作の「スプラトゥーン」では、あまり多くのプレーヤーは使用していないボールドマーカーを好んで使用していたと聞く。

当時所属していたチームのメンバーに、「スプラスピナーコラボというブキが強いらしいから使ってみないか」と声をかけられ、そこから才能が開花していったとのこと。長いスプラトゥーン人生において、何が転機になるかは分からないということだろうか。

◆望月もち(もちづき・もち)1996年(平8)2月5日生まれ。「スプラトゥーン」プレーヤー兼、フリーランスのゲームライター。「チームが求める働きを達成する」をモットーに、公式大会〝スプラトゥーン甲子園〟で、史上4人目となる3度の全国大会出場の実績を持つ。