米グーグルが日本時間の7日、クラウドゲーミングプラットフォーム「Stadia」の詳細を発表した。

基本プランは月額9.99ドルの定額制で、20年以降には特定ゲームタイトルの個別販売も予定。サービス開始は11月からで、米国や欧州の世界14カ国が対象となる。今回の対象地域に日本は含まれていないが、20年以降に他地域へとサービスが拡大される見込み。

「Stadia」は、これまでゲーム機で行っていた処理をサーバー上で行うクラウドゲーミングの技術を利用したストリーミングサービス。特定のゲーム機を必要とせず、インターネット環境下であれば、テレビやデスクトップ、スマートフォンなどユーザー保有の複数デバイス上でゲームをプレーすることができる。グーグルは専用コントローラを販売するが、一般のUSBコントローラやマウス、キーボードも使用可能(一部条件を除く)と説明した。

初期の配信ゲームタイトルは、独占タイトルの「GYLT」のほか「ファイナルファンタジー15」「ドラゴンボール ゼノバース2」など30作品。世界100以上のゲーム会社と連携しており、今後も幅広いジャンルの作品を追加配信するという。

クラウドゲーム市場は、高速、低遅延、多数同時接続を実現する第5世代移動通信システム(5G)の普及により、世界単位での成長が見込まれている。国内では、ソフトバンクが米NVDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の日本向け展開を予定している。