明けましておめでとうございます。2024年を迎え、「大リーグ It’s showtime!」は4年目に入ります。新年第1弾は本家「Showtime」、ドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)に「初夢」を描いてみました。
大谷は、今年から名門ドジャースの一員となりました。今シーズンは投打二刀流でなく打者に専念しますが、同じロサンゼルスでもエンゼルスからドジャースへ、ア・リーグからナ・リーグに移ります。何より11年連続プレーオフ出場の常勝軍団へ移籍と、大きく環境が変わります。例年以上に大記録ラッシュのシーズンとなりそうです。
まずは日本人通算最多本塁打記録です。メジャー6年間で通算171本塁打を放っており、あと4本で松井秀喜氏(ヤンキースなど)が持つ日本人通算最多本塁打記録に並びます。開幕早々に「ゴジラ超え」をクリアし、日本人初の通算200号に挑みます。
その先にあるのは、誰もが期待する2年連続のホームラン王です。昨年は日本人初の本塁打王に輝きました。今年も同タイトルを獲得すれば、メジャー史上4人目の両リーグ本塁打王となります。
それには超一流スラッガーの証しである、50本の大台に到達して欲しい。21年はシーズン後半戦に失速し46本止まり。昨年はタイトルこそ取りましたがシーズン終盤に右脇腹痛で欠場し44本でした。フルシーズンで活躍すれば大台突破は十分可能。長い歴史があるドジャースでも、球団史上初の50本となります。
今年からナ・リーグでプレーすることになります。いずれ全チームから、全球場でホームランが期待できそうです。現在、メジャー30球団中24球団から、また30球場中20球場でホームランを記録。日本人初の「全球団コンプリート」、「全球場コンプリート」にも注目です。
ドジャースは機動力を生かした「ゴーゴーベースボール」で1960年代を風靡(ふうび)したチームです。そういう意味では、ホームランだけでなく盗塁数にも注目したいです。昨年はメジャー史上8人目の複数回にわたる40本塁打20盗塁を達成。今年は史上12人目の40本塁打30盗塁、あるいは史上5人目の50本塁打20盗塁、前人未到の「50本塁打30盗塁」までも期待したくなります。
昨年はア・リーグで3冠王まで見えた時期がありました。今年はホームランだけでなく、打点と首位打者で3冠王も狙って欲しいです。ただし、ナ・リーグは1937年のジョー・メドウィック(カージナルス)以来3冠王が出ていません。昨年メジャー史上2人目の両リーグ首位打者に輝いたルイス・アラエス内野手(マーリンズ)が「最難関」として立ちはだかりそうです。
打撃主要3部門以外では、二塁打と三塁打が見逃せません。まずは「ミスター・コンシステンシー」(安定感)の称号とされる2桁二塁打、2桁三塁打、2桁本塁打、2桁盗塁の同時達成。現代の野球ではめったに出ない10三塁打以上(今季はウィット=ロイヤルズ、キャロル=ダイヤモンドバックスの2人だけ)をマークすれば、メジャー史上4人目の三塁打王、本塁打王の同時タイトル獲得も可能です。
そうなると、米国では3冠王に匹敵するぐらい高く評価されるでしょう。昨年ア・リーグで1978年ジム・ライス(レッドソックス)以来の記録達成なるかに注目が集まった「シーズン400塁打」への再挑戦も期待したくなります。
こうした記録を達成すれば、2年連続3度目のMVPも期待が高まります。もし今年ナ・リーグでMVPに輝けば、殿堂入りフランク・ロビンソンに次いで史上2人目の両リーグMVP(61年レッズ、66年オリオールズ)が誕生。同時に、史上初の異なるリーグで2年連続MVPに輝くことになります。
常勝軍団ドジャースへの移籍により、最大の目標である地区優勝、リーグ優勝、さらに悲願の世界一も手が届きそうです。昨年WBCで投打に渡る活躍でMVPに輝くなど、大谷は大舞台に強い。09年ヤンキース松井に次ぐ日本人2人目のワールドシリーズMVP、すなわちレギュラーシーズン、ワールドシリーズの「ダブルMVP」で、世界一の夢をかなえて欲しいです。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)




