ドジャース大谷翔平投手が先発4試合、24イニングでわずか自責点1、驚異の防御率1位0.38と絶好調です。しかし、残念ながら打撃は53試合連続出塁で記録が途切れてしまいました。それでも、例年5、6月に調子を上げていくのでこれからです。

一方、メジャー1年目のホワイトソックス村上宗隆内野手は最高のスタートを切り、新人タイ記録で、球団史上7人目の5試合連続本塁打をマーク。また、最初の24試合で早くも10本に到達し、驚きの年間67本ペースとなりました。2018年エンゼルスで新人時代の大谷より、42試合も早い10号到達です。

彼のホームランで特筆すべきは打球速度です。今季メジャーで打球速度113マイル(約182キロ)以上を計測した17本塁打のうち、何と村上だけで3本もマーク。米国の野球専門家たちもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)や大谷らをしのぐほどの打球の速さに驚嘆しています。

おのずと打球もよく飛び、10本中5本が飛距離425フィート(約130メートル)以上の特大アーチ。中でも、22日(日本時間23日)の5戦連発となった一打は自己最長の451フィート(約137メートル)をマーク。大谷と同様に日本人打者とは思えない驚異的なパワーです。

もう1つ特徴的なのは、10本中8本が打球角度30度以上のホームランということ。伝説の本塁打王であり、史上最高のフライボールヒッターと言われたベーブ・ルースをほうふつとさせる高々と舞い上がるホームランで、完璧に捉えた打球は滞空時間の長い美しい放物線を描きます。

ところで、米国では速球への対応を指摘されていましたが、17日(同18日)のアスレチックス戦では98.2マイル(約158キロ)の速球を見事に捉え、何と中堅バックスクリーンを越える特大の満塁弾。これまで10本中4本が速球、他にカッターやシンカーなど合計6つの球種をことごとくホームランにしています。

そのうえ、ホームラン打者にありがちなフリースインガーでなく、じっくりとボールを見極め、25日(同26日)時点でリーグ3位の22四球をマーク。昨年ナ・リーグ本塁打王に輝き、抜群のパワーと選球眼を兼ね備えたカイル・シュワバー(フィリーズ)の打撃スタイルと比較されるぐらいです。

さて、今年はアメリカ建国250周年という記念イヤーです。7月14日には建国ゆかりの地フィラデルフィアでオールスターゲームが開催されます。その前日のホームラン競争も、建国を祝う特別な行事として超一流スラッガーたちの参加が予想され、日本人スラッガー大谷と村上の競演もひそかに期待したいです。

思えば、2001年メジャー史上初の日本人野手としてマリナーズ・イチロー外野手の誕生から四半世紀。当初はアベレージヒッターが主流でしたが、今では大谷、村上以外にもカブス鈴木誠也外野手、ブルージェイズ岡本和真内野手と強打者ぞろいです。

メジャーの日本人打者がアベレージヒッターからホームラン打者の時代へと変わり、ア、ナ両リーグで日本人打者が本塁打王争いする時代到来となりそうです。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)

ドジャース大谷翔平(2026年撮影)
ドジャース大谷翔平(2026年撮影)