シカゴ・カブス(ナ・リーグ)が、大接戦の末、クリーブランド・インディアンス(ア・リーグ)を4勝3敗で退け、1908年以来、108年ぶりにワールドチャンピオンに輝いた。

 初回、デクスター・ファウラー外野手(30)の先頭打者本塁打で1点を先制。同点に追い付かれた4回表には、犠飛などで2点を勝ち越すと、5回にも2点を追加し、リードを広げた。

 5回途中からは、今ワールドシリーズ2試合で先発した左腕ジョン・レスター投手(32)が救援。ところが、クローザーのアロルディス・チャプマン投手(28)が8回裏、よもやの同点弾を浴び、試合は延長戦に突入した。

 迎えた10回表1死一、二塁からベン・ゾブリスト外野手(35)が左翼線へ勝ち越しの二塁打。さらに1点を加えて、総力戦で世界一を奪い取った。

 第4戦まで1勝3敗と王手をかけられたものの、第5戦以降は3連勝。今季の公式戦で、メジャー最多となる103勝を挙げた実力を、ポストシーズンでも発揮した。

 出場選手登録されなかったものの、ポストシーズン全試合をベンチでサポートした川崎宗則内野手(35)は「すごかった。キツかったです、試合には出てないけど。みんなあきらめずに戦った。最高でしたね。もう、うれしいです。世界一だもん、世界一になっちゃった」と最高の美酒を浴び、感激に浸っていた。

 なお、シリーズのMVP(最高殊勲選手)には、決勝打を放ったゾブリストが選出された。