大リーグのロブ・マンフレッド・コミッショナー(58)が11日、球宴開催地のフロリダ州マイアミで、全米野球記者協会の集会に出席して質疑に答え、ポスティング・システムのルールを変更する考えがあることを明言した。「米国以外の国のプロ選手がメジャーに移籍するルールは、統一したものにしたい。日本だけでなく韓国、キューバも含め、一定のものにしたい」とし「現在はそのようになっていないので、変更する考えだ」と話した。

 ポスティング・システムは日本プロ野球の選手の場合、移籍を希望する選手の所属球団への譲渡金が2000万ドル(約23億円)までと上限が決まっている。韓国プロ野球の選手にはこの上限金額は決まっていないが、昨年、上限を設ける方向で交渉が行われていた。メジャーとキューバ間の選手移籍のルールは今のところなく、多くの選手が他国に亡命しFA権を取得してメジャー球界入りしている。

 同コミッショナーは「米国以外の国のプロ野球が選手を手放すとき、その球団は公平な補償を得るべきだ」とも話したが、具体的な内容には言及しなかった。