ドジャース前田健太投手(29)が、今季8勝目(4敗)を挙げた。ホワイトソックス戦に先発し、5回5安打1失点。毎回のように走者を背負いながら、粘り強い投球で最少失点に食い止め、ド軍を今季最長の11連勝に導いた。世界一に輝いた1955年以来62年ぶりとなるシーズン2回目の2桁連勝を継続。ここ35戦31勝と圧倒的な強さで、88年以来29年ぶりの世界一へ、着々と足場を固め始めた。

<ドジャース絶好調アラカルト>

 ◆史上2度目 18日の試合で今季2度目の10連勝(前回は6月16日~25日)。1シーズン2度の2桁連勝は本拠地がブルックリン時代の55年以来2度目。前回は大リーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンや通算407本塁打のデューク・スナイダーらを擁し、ワールドシリーズでヤンキースを4勝3敗で退け、初の世界一に輝いた。

 ◆112勝ペース ここ35試合で31勝。35試合で4敗しかしないのは球団史上初。また開幕から66勝29敗で、これは年間112勝ペース。1シーズンの球団記録は53年の105勝で、この時はWシリーズでヤンキースに2勝4敗で敗れた。

 ◆6人が10本塁打 前半戦終了時点で6人が10本以上の本塁打を記録。これは77年、79年、15年と並ぶ球団記録。77年はWシリーズ進出、79年は地区3位、15年はナ・リーグ地区シリーズ敗退だった。

 ◆最強投手陣 先発陣の防御率3・17はメジャー最高。2位ダイヤモンドバックス(3・50)を大きく引き離す。救援陣の防御率2・90もナ・リーグ1位で、大リーグ全体でもインディアンス(2・87)に次ぐ2位。