日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)が行っているポスティングシステムに関する改定交渉が、今オフは現行制度を維持することで大筋合意したと、AP通信が8日(日本時間9日)報じた。同システムを利用してメジャー移籍を目指す日本ハム大谷翔平投手(23)にとって大きな前進となり、いよいよ争奪戦がスタートする。

 大リーグ選手会が、近日中に大谷の代理人に決まった米エージェント会社CAAの担当者と会談すると、大リーグ公式サイトのジョン・モロシ記者が8日、伝えた。ポスティングシステムが現行の制度のまま譲渡金上限2000万ドル(約22億円)となった場合、大谷自身が獲得する契約金が、日本ハムが得る譲渡金を大きく下回ることが濃厚。選手会は、大谷自身がそれに気づいているのか、気づいているとすればどう考えているのかを心配している。そこで代理人に直接会い、大谷側の意思を確認するのが狙いだという。