ポスティングシステムで日本ハムからメジャー移籍を目指す大谷翔平投手(23)が7球団との面談をすべて終えた6日、獲得競争に残る7球団のうちマリナーズとエンゼルスが大谷獲得資金ともいえる契約金枠をトレードで獲得し、大幅金額増に成功した。

 マリナーズは今年ドラフト5巡目で傘下マイナー有望株ランク10位のデービッド・バニュエロス捕手(21)をツインズへ放出し、25歳未満の国外FA選手獲得に使う契約金プール枠を100万ドル(約1億1500万円)獲得。エンゼルスも、今年ドラフト3巡目で球団傘下マイナー屈指の有望若手ジェイコブ・ピアーソン外野手(19)をツインズへ放出し、契約金プール枠を100万ドル追加した。

 これによって大谷獲得競争に残る7球団が提示可能な契約金は、1位がレンジャーズで353万5000ドル(約4億700万円)、2位がマリナーズで255万7000ドル(約2億9400万円)、3位がエンゼルスで231万5000ドル(約2億6600万円)。ドジャース、ジャイアンツ、パドレス、カブスの残り4球団は、いずれも30万ドル(約3450万円)に制限されている。

 契約金枠と交換に将来有望な若手2選手を獲得したツインズは、書類審査の段階で落選したが、契約金枠を全球団中3位の324万5000ドル(約3億7300万円)保持していた。