大リーグ選手会のクラーク専務理事は、春季キャンプ目前にもかかわらずダルビッシュ有投手(ドジャースFA)ら多くの選手の所属先が決まらない現状に「かなりのチームが最下位争いに熱心で、私たちの競技の誠実さを脅かしている」と球団を非難する声明を発表した。

 これに対し、MLB機構側は「オーナーも勝つために球団を保有し、複数年で戦略を練っている」と反論。今オフは財政的に余裕のある球団でも年俸総額削減のため大型契約を避ける傾向が強く、クラーク専務理事は「収入や球団の資産価値は記録的な高値をつけているのに。キャンプは新シーズンへの希望につながるものだが、現状はチームとファンの間の信用を失うものだ」とした。